症例
- シワ・たるみ症例
シワ・たるみでよくあるお悩み
シワやたるみを予防するちょっとした工夫
シワやたるみは中高年以降に多くみられるお肌の変化ですが、
若い方であっても生活習慣や仕事などが原因となって、シワやたるみができることは珍しくありません。
シワやたるみは病気と言わけではありませんが、
目立つようになると実際の年齢よりも老けた印象を周囲に与えてしまう可能性がありますし、
悩みの種となることも多いものです。
では、シワやたるみはなぜできてしまうのでしょうか。
ここではシワやたるみの原因や改善法についてご紹介しています。シワやたるみの原因とデメリットについて
年々悩みの元になるお顔のシワやたるみ。
鑑を見た時やメイクをする際、人と話す際などにも気になってしまうという方も少なくありません。
肌質や年齢によるものだと、あきらめてしまっていませんか?
シワやたるみは皮膚の老化によって起こることもありますが、
日常生活における原因によって症状が悪化している場合も考えられます。
症状の緩和や改善を行うためにも、まずシワやたるみを増長させている生活を行っていないか確認してみましょう。シワやたるみができる原因
シワやたるみができる原因は実にさまざまですが、
代表的な原因として、次のようなことが挙げられています。
◆食いしばり
歯を食いしばるくせがあると、シワやたるみができるリスクを増します。
特に、あごの細い若い女性に多くみられる顎関節症を発症している場合が挙げられます。
全体的には痩せているのに、あご周りにお肉がついて、たるんだような印象になることがあります。
◆片側の歯で物を噛む癖がある
片側の歯ばかりでものを噛んでいると、
噛んでいない方のあごの筋肉が弱くなり、片側だけお顔のたるみを生じることがあります。
◆首・肩こり
首や肩がこっていると、心臓から顔へと送られる血液の通り道である血管が圧迫され、
お顔の栄養状態が低下します。
血液は酸素と栄養を身体の各部に届けているため、
顔の血行が悪くなると皮膚の乾燥を招き、シワができるリスクを増します。
◆顔のむくみ
顔がたるんでみえる要因の1つとして、顔のむくみが挙げられます。
特に表情筋が緊張していると老廃物や疲労物質が蓄積され、それがむくみを招く元となります。
◆眼精疲労
目が疲れていると、パソコンの画面やスマホをみるときに、顔をしかめることが増えます。
その結果、眉間のシワが増えたり、おでこのシワが増ることに繋がります。
◆加齢
年齢を重ねることで皮下脂肪が減少すると、お顔のたるみに繋がることが考えられます。
◆乾燥
乾いた大地がひび割れるように、お顔の乾燥にともなってシワができるリスクを増します。シワやたるみがあることで起こるデメリット
◆実際の年齢よりも老けてみられる
シワやたるみが目立つようになると、実際の年齢よりも老けてみられることがあります。
特に目じりに小じわができたり、口元のシワ(マリオネットラインなどと呼ばれます)が目立つようになったり、
額のシワが深く刻み込まれたりすると、老けてみられるリスクをより高めます。
◆元気がないようにみられる
血行不良によってシワやたるみのリスクが高くなっている場合、同時に顔色も悪くなる可能性があります。
そのため、元気がないように見られる可能性があります。
◆機嫌が悪いようにみられる
いつも眉間にしわが寄っていると、怒っていないのに機嫌が悪いと思われることがあります。
◆太ってみられる
ほうれい線が目立つようになると、体重以上に太った印象を与えるリスクが増します。
◆顔が大きくみえる
顔のむくみによってフェイスラインがもたついてきた場合、顔が実際よりも大きくみえることがあります。
◆目が小さくみえる
目元のシワやたるみが目立つようになった場合、実際よりも目の大きさが小さくみえるようになります。
◆顔のハリやツヤが失われる
血行不良や乾燥によってシワやたるみが目立つようになった場合、
顔からハリやツヤが失われるリスクも増します。シワやたるみへの対処法と予防法
シワやたるみが目立つようになってくると、自信がなくなってしまったり、
ケア方法に悩み増えるなどさまざまなデメリットが考えられます。
ですが、シワやたるみに関しては適切な対処を行うことで、改善することが期待できるのです。
こちらでは、日常的に行えるシワやたるみの対処方法と、予防方法についてご紹介しています。シワやたるみが目立つようになった場合の対処法
シワやたるみが目立つようになってきたら、次のような対処を行ってみましょう。
◆しっかりとしたお顔の保湿
お顔の乾燥はシワやたるみをはじめ、美容にとって大敵です。
特に乾燥する冬場には、保湿を行うことが欠かせません。
保湿というと化粧水や美容液をイメージされる方も多いと思いますが、
化粧水や美容液だけでは不十分な場合があります。
化粧水や美容液は水分量が多いため、その上から乳液やクリームで潤いを閉じ込めることが重要です。
◆顔面体操
デスクワークなどで一日中画面と向き合っていると、表情筋を使う機会があまりありません。
筋肉は使い過ぎることより、使わないことによって「こり」を増すことがあります。
表情筋がこると、血管が圧迫されてむくみを招きやすくなります。
そのため、顔面体操を行い、表情筋の緊張を緩めることが重要です。
◆舌の体操
舌の体操を行い、口周りの筋肉を動かすことでほうれい線やマリオネットラインの改善が期待できます。
舌で前歯と唇の間にある歯茎をなめるようにして、右回りに20回、左回りに20回まわしましょう。
◆目の体操 目をグルグルと大きく回すことで、目を動かしている筋肉の緊張を緩め、血行を促進することが期待できます。
◆温かいタオルやホットアイマスクで目を温める
目の周りを温めることで血行が促進され、目の周りのシワを改善することが期待できます。シワやたるみの予防法
シワやたるみはある日、目が覚めたら突然できたというような性質のものではありません。
日々の生活習慣の積み重ねによってできるものです。
そのため、日ごろから次のようなことに気を付けてみましょう。
◆コラーゲンの入った食べ物を摂取する
コラーゲンにはお顔のハリを保つ働きがありますが、
体内で産生されるコラーゲンの量は年齢とともに減少していきます。
その結果、お顔にたるみが生じることにも繋がります。
減少していくコラーゲンを補うためにも、日々の食事でコラーゲンを積極的に摂取することがおすすめです。
◆赤い食べ物を摂取する
お肌に良い栄養素というと、グレープフルーツやレモンなどビタミンCをイメージされる方も多いと思います。
確かにビタミンCには抗酸化作用や、メラニンの生成を抑制する効果が期待されており、
積極的に摂取したほうがよいことは間違いありません。
実は、赤い食べ物にはレモンよりもビタミンCの含有量が多いものも少なくありません。
例えば、赤ピーマンにはレモンの数倍ものビタミンCが含まれています。
アセロラに至っては、レモンの数十倍のビタミンCが含まれているということです。
また、赤唐辛子にはトマトに含まれる成分であるリコピンを上回る抗酸化作用があるとされています。
そのため、赤い食べ物も意識的に摂取するとよいでしょう。
◆糖分の取りすぎに気を付ける
私たちの身体が老化するのは、「酸化+糖化」によるものです。
そのため、甘いものの摂りすぎには十分に気を付けましょう。
◆表情筋をストレッチする
普段から表情筋をストレッチすることで、顔の栄養状態を保つことが重要です。
◆入浴する習慣を身につける
普段からお風呂に浸かって身体を温め、新陳代謝を活発にするよう心がけましょう。
- スポーツ障害・外傷症例
スポーツ障害・外傷でよくあるお悩み
スポーツ中のケガには正しく対処することが重要です
スポーツにともなって起こるケガには、瞬間的に現れるものと、
徐々に現れてくるものの2種類があります。
ケガによりすぐに対処することが可能ですが、対処が遅くなると症状の長期化にも繋がりかねません。
スポーツによって起こるケガは「スポーツ障害」と「スポーツ外傷」呼ばれる2種類があります。
また、これらのケガは運動をしていない方にも起こりうるケガです。
ここではスポーツ外傷とスポーツ障害について詳しくご紹介しています。スポーツ障害・スポーツ外傷の種類や原因
スポーツにともなうケガは、その発症の仕方によって「スポーツ障害」と「スポーツ外傷」の2つに分類されます。
また、スポーツ障害やスポーツ外傷は普段運動をしていない方にも起こることがあるため、
普段スポーツをしない方でも症状やその原因について詳しく知っておくことが大切です。
こちらでは、代表的なスポーツ障害およびスポーツ外傷の種類やその原因、
また、運動をしている方以外にスポーツ障害やスポーツ障害がみられる原因についてご紹介します。スポーツ障害について
スポーツにともなうケガの一種がスポーツ障害ですが、スポーツ障害にはどのような特徴があるのでしょうか。
◆特徴
スポーツ障害の特徴としては、局所への繰り返される負荷によって発症するということが挙げられます。
1回の衝撃で発生するわけではないので、原因が明確ではないこともしばしばです。
◆原因
スポーツ障害の主な原因としては、次のようなことが挙げられています。
●誤った身体の使い方
スポーツ中の誤った身体の使い方(ミスユース)によって、
局所への負担を増し、結果としてスポーツ障害を発症するケースがあります。
●身体、筋肉の偏った使いすぎ
スポーツ障害を発症する最大の原因として、同じ動作を繰り返す、
同じ筋肉を使い過ぎる(オーバーユース)といったことが挙げられます。
●30代以降の過度のランニングなど
運動不足を解消しようと急に運動を始めた場合(ディスユース)、腰や足を炒めるケースが少なくありません。
●疲労の蓄積
日々の練習による負荷が積み重なって、スポーツ障害を生じやすくなります。
◆主なスポーツ障害の種類
●筋膜炎
ランニングのしすぎによって、足裏の筋膜に炎症を起こす(足底筋膜炎)ことがあります。
●シンスプリント
ランニングやジャンプを繰り返すことで、ふくらはぎの内下部に痛みが出ます。
●オスグッド・シュラッター病
成長期の子どもに多くみられるスポーツ障害で、膝を曲げた時に痛みが出ることが特徴です。
●テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
バックハンドを繰り返すことで、肘の外側に痛みが出ます。
●野球肘
投球動作を繰り返すことで、肘の内側や外側、後ろ側などさまざまな場所に痛みが出るリスクを増します。スポーツ外傷について
スポーツ外傷は運動中の偶発的な衝撃によって発症するケガであり、原因が明確である点でスポーツ障害とは異なります。
◆原因
運動中の転倒や衝突など、局所への衝撃がスポーツ外傷を引き起こします。
◆主なスポーツ外傷
●肉離れ
陸上の短距離など、止まっているところから急に動き出すことで太ももやふくらはぎを損傷します。
●捻挫
関節が過度に曲げられることで、靱帯を損傷します。
●脱臼
ラグビーやアメリカンフットボールなど、コンタクト系のスポーツにおける衝撃で関節が外れます。
●骨折
局所への強烈な衝撃によって、骨折を起こすことがあります。運動をしていない方にも起こるスポーツ外傷・障害
スポーツ障害やスポーツ外傷は、スポーツ選手にだけ起こるものではありません。
では、なぜ運動をしていない方にもスポーツ障害やスポーツ外傷が起こるのでしょうか。
◆同じ動作の繰り返し
掃除をするときに雑巾を使っていると、雑巾を絞る動作を繰り返すことで、
テニス肘のようなスポーツ障害を発症することがあります。 ◆転倒などにともなうケガ 運動中以外にも、ハイヒールを履いていて街中で転倒したり、
家の中で階段を踏みはずしたりすることで、捻挫などのスポーツ外傷を負うことがあります。スポーツ時など、ケガをしてしまった際の適切な対処法
スポーツ中にケガをした場合、正しく対処することによって痛みを緩和したり、
症状の回復を早めたりすることが期待できます。
スポーツ外傷に関しては、早急に応急処置を施したうえ、医療機関や整骨院・接骨院でみてもらうことが重要です。
ですが、スポーツ障害は徐々にあらわれるタイプのケガであるため、対処が遅くなることも少なくありません。
そこで、スポーツ外傷に対する対処法や、スポーツ障害の発症リスクを下げるための方法についてご紹介します。スポーツ外傷への対処法
スポーツ中に偶発的に起こるスポーツ外傷に関しては、速やかに対処することが求められます。
では、どのように対処することが正解なのでしょうか。
◆RICE処置
捻挫や肉離れといったスポーツ外傷を発症した場合、RICE処置を行うことが一般的です。
RICE処置は、英語の「Rest(安静)」「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」
の頭文字をとった処置法を意味します。
●まずは安静にする
スポーツ外傷を発症した場合、まずは安静にすることが重要です。
●患部をアイシングする
熱をもって腫れている患部に対してアイシングを行うことで、炎症を抑える効果が期待できます。
●弾性包帯などで圧迫する
患部に対して弾性包帯などを巻いて圧迫することで、疼痛を緩和することが期待できます。
●患部を心臓より高くする
心臓より高い位置で患部を保定すると、一時的に血液の流入量を減少させ、炎症の拡大を防ぐことが可能です。
◆テーピング
突き指などのスポーツ外傷を負った場合、テーピングで固定し、二次的なケガを防ぐことも重要です。
◆固定
骨折や脱臼といったスポーツ外傷が疑われる場合、固定して患部を動揺させないことが重要です。
◆医療機関や整骨院・接骨院でみてもらう
スポーツ外傷に対する応急処置を施したら、早めに医療機関や整骨院・接骨院でみてもらうことが重要です。
自己判断で経過観察をおこなった場合、回復を遅らせる可能性があります。スポーツ外傷やスポーツ障害の予防法
スポーツ障害の予防法としては、次のようなことが挙げられます。
スポーツ外傷は偶発的なケガであるため、予防することが難しく思われるかもしれませんが、
日常的に気を付けていくことで発症リスクを下げることが期待できます。
◆運動前のウォーミングアップ
◆運動後のアイシング
◆入浴をして疲労回復効果を高める
◆入浴後のストレッチで疲労を残さない
◆自分に合ったシューズを選ぶ
◆自分に合ったっフォームを見つける
◆自分の運動量の限界をきちんと認識する
◆筋力アップ - 肌質改善症例
肌質改善でよくあるお悩み
肌質改善で肌荒れに悩まない日常へ
乾燥が強くなる冬場でなくても、お肌の乾燥で悩まれている方や、
セルフケアを行っているのに肌荒れを繰り返してしまっているという方は少なくありません。
肌のコンディションの低下によって、吹き出物やニキビなどの肌荒れや
表情が暗くみえる、化粧のノリが悪くなるといった悩みや不調に繋がります。
特に女性の場合はホルモンバランスの変化によって、
お肌のコンディションが低下することも少なくありません。
ここではお肌の不調の原因や改善法などをご紹介しています。肌荒れが起こる原因とそれにともなう症状
肌荒れを起こしやすい方、起こしづらい方がいらっしゃいますが、その違いはどこにあるのでしょうか。
ニキビや吹き出物、くすみ、女性であれば化粧ノリの悪さなど、お顔の悩みは数多くあります。
また、先月までは調子がよかったのに、今月は肌荒れしやすいなどといった変化も多いものです。
そのため肌荒れでお悩みの方は非常に多く、ケア方法も数多く挙げられています。
ですが、適切なケアを行っていくためにはまず、なぜ肌荒れが起こってしまうのか知ることが大切です。
原因を知ることで、肌質改善を目指しましょう。肌荒れの原因
肌荒れの原因は実にさまざまですが、主に次のようなことが挙げられています。
◆暴飲暴食
たくさんお酒を飲んだり、食べすぎたりすると腸への負担を増すこととなります。
腸には多くの腸内細菌が存在しており、腸の状態が健康に保たれることで、私たちの健康状態も保たれています。
例えば、便秘をしたときに肌荒れがみられるのは、暴飲暴食などが原因で、
腸内の細菌バランスが乱れるからだと考えられています。
◆寝不足
「夜更かしは美容の敵」と昔から言われますが、
それは寝ている間に細胞分裂が活発になり、ターンオーバーが促進されるからです。
寝不足になるとターンオーバーの周期に乱れが生じ、肌荒れのリスクを高めることに繋がります。
◆ストレス
東洋医学においてはストレスが万病の元とされていますが、美容にとってもストレスは大敵です。
それは、ストレス状態が続くことで自律神経のバランスが乱れることが考えられることに繋がります。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成っており、それぞれがバランスをとることで健康状態が保たれています。
ところが、ストレスによって交感神経が優位になると、血管が圧迫され血行を阻害します。
それによって顔へ送られる血液量が減少すると、お肌の新陳代謝(ターンオーバー)に悪影響を与えることとなります。
◆日焼け
肌荒れの原因としては、紫外線も挙げられます。紫外線にはものを破壊する強い力があります。
例えば、ベランダにある洗濯ばさみが壊れるのも、紫外線の力によるとされます。
そのような紫外線を大量に浴びることも肌荒れの要因になります。
◆間違ったスキンケア
顔をゴシゴシこすったり、タオルで強く拭いたりすることで乾燥を招くことや細胞が傷つくなど、
肌荒れに繋がることが考えられます。
◆運動不足
運動不足になると、暑いときに汗をかく能力が低下し、余分な皮脂が表皮にとどまり、肌荒れのリスクを増します。肌荒れにともなってみられる症状
◆ニキビや吹き出物ができる
お肌のターンオーバーが乱れると、剥がれ落ちるべき角層(垢)が表皮にとどまり、
それが皮脂や汚れと混じりあって毛穴に詰まり、ニキビや吹き出物になってしまうことがあります。
◆乾燥する
顔を必要以上に洗うと、皮膚を守るための皮脂まで洗い流すこととなり、お肌の乾燥に繋がります。
◆皮脂でテカテカする
脂っこいものを食べすぎるなどすると、皮脂の分泌量が増大し、皮脂でテカテカすることにつながります。
◆シミができやすくなる
お肌のターンオーバーが乱れると、剥がれ落ちるべき角層がとどまり、シミの元となります。肌荒れがみられる場合の対処法や予防法
いったん肌荒れが起こってしまうと、改善するまでに一定の時間が必要となります。
その理由は、ターンオーバーの周期がおよそ「年齢×1.5日」であると言われているためです。
今日お肌にとって良いことをしたからといって、翌日肌質が改善される、ということではないのです。
そのため、日ごろから肌荒れを予防し、改善を目指すことが重要となります。
ここでは肌荒れがみられる場合の対処法と、肌荒れを予防する方法について詳しくご紹介しています。肌荒れがみられる場合の対処法
肌荒れは毎日の生活習慣の結果として起こることが多いため、
肌荒れが気になり始めたら次のような対処を行いましょう。
◆生活習慣の見直し
肌荒れが気になり始めたら、生活習慣を見直してみましょう。特に睡眠習慣の見直しは重要です。
簡単な睡眠習慣の改善法が、早寝早起きをするということです。
朝早くに起きて朝日を浴びると、体内時計がリセットされ、自律神経のバランスを整えることが期待できます。
また、朝早く起きることで、夜になると自然な睡眠が訪れることにも繋がります。
◆食生活の見直し
暴飲暴食によって肌荒れが起こっている場合は、食生活を見直すことも重要です。
また、夜遅くに食事を摂ると、消化・吸収に悪影響を与えます。
そのため、なるべく9時以降に食事を摂ることは避けましょう。
お酒を好んで飲まれる方は、水やお茶を一緒に飲むなどして、酒量を減らすとよいでしょう。
1週間に2回以上、休肝日を設けることもおすすめです。
◆洗顔法の見直し
肌荒れが続く場合、洗顔法を見直してみましょう。
また、洗顔料にお肌にとって有害な合成界面活性剤などは含まれていないか確認してみましょう。
皮脂はお肌を守る重要な存在でもあります。
そのため、ゴシゴシと顔をこすって必要な皮脂まで洗い流さないよう気を付けましょう。肌荒れを予防する方法
肌荒れを予防する方法としては、次のようなことが挙げられます。
◆紫外線を避ける
日本は夏だけでなく、冬も春も紫外線が強いので、外に出かけるときは帽子や日傘を忘れないようにしましょう。
◆お肌に良い栄養素を摂取する
毎日の食事にビタミンやミネラルを多く含む、お肌に良い野菜や果物を取り入れましょう。
食生活で補えない部分は、サプリメントで補うこともおすすめです。
◆ストレスを発散する
ストレスはお肌にとっても大敵なので、自分なりのストレス発散法を行い、ストレスをため込まないようにしましょう。 - 膝の痛み症例
膝の痛みでよくあるお悩み
慢性的な膝の痛みは筋肉が原因かもしれません
膝の痛みがある場合、医療機関でレントゲンやMRIといった検査を行い、
骨や神経に異常がみられないか確認することが一般的です。
ですが、骨や神経に異常がみられない場合であっても、膝の痛みがみられることは少なくありません。
また、明らかな受傷起点がないのに、いつの間にか膝を痛めていたということもあります。
では、骨や神経以外に、どのようなことが原因となって膝の痛みが起こるのでしょうか。
こちらでは、膝が痛む原因や対処法についてご紹介します。膝の痛みは中高年の方だけに起こるものではありません
膝の痛みというと、中高年の方に多くみられるイメージがありますが、
スポーツをしている学生さんや、趣味で運動を楽しんでいる2~30代の方にみられることもあります。
痛みの症状が出る主な原因としては、日常生活においての動作やスポーツによる使いすぎなど、さまざまに考えられます。
日常的にも多くみられる症状のため、傷があったり強い痛みでない場合、放置してしまう方も少なくありません。
ですが、痛みの症状が出るということは身体のなかで何らかの故障が起こっているということです。
症状が悪化してしまう前に、改善を目指すことが大切でしょう。
早期の改善を目指すためにも、まずはなぜ膝の痛みが起こっているのかを知り、適切な対策を行いましょう。膝について
膝の痛みについて説明を行う前に、膝とはどのような関節なのかご紹介します。
◆3つの骨で構成されている
膝関節は、大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)、脛骨(けいこつ:すねの骨)
および膝蓋骨(しつがいこつ:いわゆる膝のお皿)の3つで構成されています。
◆役割
膝関節には、地面に力を伝える、地面からの衝撃を吸収するといった役割があります。
◆膝の痛みに悩んでいる方の年齢層
膝の痛みというと中高年の方をイメージされる方も多くいらっしゃると思いますが、
実際には中高年の方だけではなく、スポーツを行う若年層の方にもよくみられます。膝の痛みの原因
膝の痛みの原因としては、次のようなことが挙げられます。
◆オーバーユース
ランニングやバレーボールのジャンプ等、膝への負荷が繰り返されることで膝の痛みにつながります。
O脚やX脚、姿勢不良、骨盤のゆがみなどがあると、膝の痛みが出やすくなります。
◆オスグッド・シュラッター病
サッカーやバスケなどのスポーツをしている成長期の子どもにみられる成長痛の一種です。
◆関節や骨の並び(アライメント)の不良
姿勢の崩れや筋力不足などの影響によって骨や関節の並びが正常でない場合、膝の痛みを発することがあります。膝の痛みを引き起こす病気
何らかの病気によって、膝の痛みが引き起こされることもあります。
そこで、膝の痛みを引き起こす代表的な病気をご紹介します。
◆変形性膝関節症
中高年以降の女性に多くみられ、膝の内側が痛んだり、膝関節に水がたまったりします。
◆関節リュウマチ
最初は指などの小さな関節に痛みや可動制限がみられますが、症状が進行すると
足首や膝、肘、肩などの痛みを生じることもあります。 ◆半月板損傷 運動中の転倒などでが原因となって、膝の半月板が損傷されると、
膝の曲げ伸ばしをするときに痛みが出たり、引っかかったりすることがあります。膝のケガには2種類のタイプがあります
運動中に膝をケガすることは珍しくありませんが、大きく分けると靭帯性のもの(膝関節捻挫)と、
筋肉性のもの(オーバーユース)の2つに分類することが可能です。膝の痛みがある場合の対処法と予防法
◆急性の膝の痛み
運動中のケガや転倒にともなうケガなど、急性の膝の痛みに関しては、次のような対処を行うことが重要です。
●応急処置を行う
膝をケガした場合、膝関節に痛みや腫れ、熱感などがみられます。
その場合、応急処置としてアイシングを行い、弾性包帯などで圧迫し、
可能であれば患部を心臓より高い位置に保定しましょう。
●医療機関や整骨院・接骨院でみてもらう
痛みをかばって身体の別の部位に大きな負担がかかることや、適切な対処を行えていないといったことも考えられます。
そのため応急処置を行ったとしても、医療機関や整骨院・接骨院にかかることが大切です。
◆慢性的な膝の痛み
急なケガなどではなく膝の痛みが慢性的なものである場合、次のような対処を行いましょう。
●固定(テーピング)をする
運動中に膝の痛みが出るような場合は、まず一時的に運動を休みましょう。
ですが、どうしても試合に出なければならないような事情がある場合、テーピングやサポーターなどで固定し、
無理のない範囲で運動しましょう。
●正しい身体の使い方を身に付ける
自己流で運動をしていると、誤ったフォームのために膝を痛めてしまうことがあります。
そのため、専門家の指導を仰ぎ、正しい身体の使い方を身に付けることが重要です。
●水腫がみられる場合は医療機関へ
慢性的な膝の痛みであっても、関節水腫(水のたまり)がひどい場合には、医療機関へ行くようにしましょう。膝の痛みへの対処法
膝の痛みが出てしまうと、好きなスポーツを楽しむことができなくなりますし、
外出も難しくなってしまうこともあるでしょう。
そのような事態を避けるためにも、日常的にも予防を心がけることが大切です。
◆筋力トレーニングの継続
筋力不足や身体のアンバランスが原因となって膝の痛みが出ている場合、筋力トレーニングを行うことがおすすめです。
過度なトレーニングではなく、ウォーキングや毎日続けられるものを行いましょう。
◆ストレッチを行う
オスグッドシュラッターやジャンパー膝、ランナー膝などスポーツ障害を発症している場合、
ストレッチを行うことで柔軟性の向上に努めることが重要です。
スポーツ障害に限らず慢性的な膝の痛みは、筋肉の過緊張によって起こっている場合が多くみられます。
そのため、普段からストレッチを行い、膝にかかる負担を減らすことが大切です。
◆自宅で行えるリハビリ
ご高齢の方など運動が難しい方は、椅子に座って膝の曲げ伸ばしを行うなど、自宅でできるリハビリに取り組みましょう。
◆インソールを利用する
アライメント(骨や関節の並び)の不良がみられる場合、靴底に敷くインソールを利用し、
膝にかかる負荷のバランスを調整することがおすすめです。
適切なものが分からない場合は、医療機関や整骨院・接骨院に相談することをおすすめします。
◆正しい歩き方を習慣づける
膝関節にかかる負荷を均等にするため、正しい歩き方を習慣づけることも重要です。
背筋を伸ばし、あごは軽く引き、少し大股で歩くことで重心バランスも安定されます。
◆脚の筋力アップ
下半身の筋力をアップさせることで、全身の血液循環を促進し、身体の回復力を高めることが期待できます。
エスカレーターやエレベーターをなるべく使わず、階段を利用するなど、日々の生活から変えていくことが大切です。 - 猫背症例
猫背でよくあるお悩み
猫背のデメリットは見た目だけではありません
猫背はデスクワークの方に多くみられるほか、椅子にもたれかかって座るくせのある方や、
スマホを長時間に渡って使用する方、携帯ゲームをよくプレイされる方、
読書が趣味の方など、多くの方にみられる姿勢不良の一種です。
背中が丸くなると、見た目が良くないことはもちろんのこと、
身体や精神に不調をもたらす可能性が高くなります。
ここでは猫背の原因や、猫背がもたらす心身の不調、
猫背の改善法などについて詳しくご紹介しています。猫背の原因は日常生活のなかに多く隠れています
気付くと猫背になっていた、集中すると猫背になってしまう、など、
無意識に猫背の姿勢になっている方は多くみられます。
自分は姿勢が悪いから仕方ない、と思ってしまっていませんか?
猫背は見た目の問題だけでなく身体のさまざまな不調に繋がる可能性もあるため、改善を目指すことが大切です。
また、猫背の原因は姿勢だけではありません。
日常の生活習慣や運動習慣、職場の環境、家事、服装など、さまざまな要因によって猫背になるリスクが増します。
ここでは猫背になる原因について詳しくご紹介しています。猫背について
猫背は背中を猫のように丸めている姿勢を意味します。
医学的には円背と言われることもあり、さまざまな健康上のリスクを増すと考えられています。
もともと人間の背中は緩やかに弯曲しているものですが、弯曲が強く現れている場合に猫背と言われます。猫背の原因
猫背の原因は実にさまざまですが、主な原因としては次のようなことが挙げられます。
◆姿勢不良
猫背になる主な原因が普段の姿勢不良とされています。
背中を丸めて座っていたり、歩いていたりすると、猫背になるリスクが増します。
◆ソファや家具が合っていない
自分の身長や座高に対して、ソファや椅子、机などの家具のサイズが合っていないと、
背中を丸めた姿勢を強いられることがあります。 ◆車の椅子の角度
車をよく運転される方の場合、座席とハンドルの位置関係によって、猫背になるリスクを増す可能性があります。
また、小柄な女性が大きな車に乗るなどすると、猫背のリスクを増します。
◆筋力低下
運動不足などが原因で、上半身を支えるための筋力が低下すると、猫背になる可能性を高めます。
◆台所の高さが身長と合っていない
家事を忙しくされている主婦の方の場合、自分の身長と台所の高さが合っていないと、料理の際に猫背になる可能性が増します。
◆服装
真冬でも薄着をするなど服装が季節に合っていないと、寒さのために背中を丸める可能性が高くなります。猫背にともなってみられる症状
猫背になると見た目への影響だけでなく、さまざまな不調を招くリスクが増します。
猫背にともなう代表的な症状としては、次のようなことが挙げられます。
◆首こりや肩こり
頭の重さは体重の10分の1程度あるとされますが、猫背になると頭の位置が前へ移動するため、首や肩にかかる負担が増します。
その結果、首こりや肩こりのリスクを増します。
◆頭痛
猫背によって首や肩の筋肉が硬くなると、緊張型頭痛を発症するリスクが増します。
◆眼精疲労
猫背になるような生活習慣(長時間のデスクワークやスマホのみすぎなど)を続けていると、
眼精疲労に繋がることが考えられます。
◆腰痛
背中が曲がって、顔の位置が前へ移動すると、バランスをとるために骨盤が後ろに傾きます。
その結果、腰痛を発症するリスクが増します。
◆椎間板ヘルニア
猫背にともなって骨盤が後ろに傾き、顔が前へ移動することで、頚椎や腰椎にかかる負担が増します。
その結果、頚椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアの発症リスクが増します。
◆易疲労感
易疲労感とは、疲れやすくなることを意味します。
猫背になると横隔膜の上下動が制限され、呼吸量が減少します。
それによって身体が酸欠状態に陥り、疲れやすくなるのです。
◆圧迫骨折
ご高齢の方の場合、猫背のために圧迫骨折を起こす可能性があります。
背中は生理的に弯曲していますが、それは骨にかかる圧を逃すためです。
ところが、背骨がまっすぐに近づくと、圧を逃すことができなくなるため、圧迫骨折に繋がることがあるのです。習慣を見直して猫背を改善しましょう
「ある朝目が覚めたら、突然のように背中が丸くなっていた」などということはありません。
猫背は日常の生活習慣の積み重ねによって起こるものです。
そのため、猫背を予防するためには日常の生活習慣を見直すことが重要です。
また、猫背を改善するためには、猫背の原因を取り除く必要があります。
猫背を改善することによるメリットと併せてご紹介します。猫背になっている場合の対処法
猫背になってしまった場合、猫背を引き起こしている原因を取り除くことが重要です。
その方法としては、次のようなことが挙げられます。
◆筋トレ
体幹を安定させることで正しい姿勢がとりやすくなります。
こちらでは、おすすめの体幹トレーニングをご紹介します。
●プランク
腹筋を鍛えるのに効果的な筋トレがプランクです。
仰向けから上半身を起こす腹筋運動がかえって腰痛のリスクを増すことから、
最近ではプランクで腹筋を鍛えることが主流となっています。
●スクワット
半身の筋力をアップし、上半身を安定させることが期待できます。
◆ストレッチ
猫背を改善するためにはストレッチが効果的です。
おすすめのストレッチをいくつかご紹介します。
●前鋸筋のストレッチ
前鋸筋(ぜんきょきん)は、肩甲骨の裏側から肋骨に伸びている筋肉です。
この筋肉が硬くなることで肩甲骨が前方へスライドし、猫背になるリスクを増します。
前鋸筋をストレッチする場合、壁押しで簡単に行えます。
壁から50㎝ほど離れて両手を壁に付き、片方の足を引いて手から足までを一直線に伸ばしましょう。
●殿筋群のストレッチ
お尻周りの筋肉である殿筋群のストレッチを行うと、猫背を誘発する骨盤の後傾を改善することが期待できます。
布団やヨガマットに仰向けで寝た状態になり、右膝を両手で抱え、左肩の方へと引き付けます。
30秒したら反対側も同様に行います。猫背の予防法
いったん猫背になってしまうと、改善までに大変な努力を要します。
そのため、猫背にならないよう予防することが重要です。
◆正しい座り方を続ける
椅子に座る時に何気なく腰かけると、お尻の後ろの方に体重がかかり、猫背になるリスクを増します。
そのため、椅子に座るときは、正しい座り方を意識することが重要です。
椅子には深く腰掛け、足裏は床にしっかりとついていると良いでしょう。
パソコンを操作する場合には、ディスプレイが目線の高さになるよう調整しましょう。
◆椅子や机のサイズを身体に合わせる
いくら正しい座り方をしていても、いすや机のサイズが自分の身長に合っていなければ、徐々に背中が丸くなっていきます。
座った時に膝と股関節が90度、肘の角度が110度になるよう調整しましょう。
◆歩き方を見直す
歩幅が小さいと背中が丸くなりがちなので、少し大股気味で歩くようにしてみましょう。
◆生活習慣を見直す
夜遅くまで起きていると身体の回復力が低下し、筋緊張を残してしまいます。
その結果、猫背になるリスクが増すことが考えられますので、猫背を予防するには生活習慣を見直すことも重要です。猫背を改善するメリット
猫背を改善することには、次のようなメリットがあります。
◆首こりや肩こりの解消に繋がる
◆腰痛を予防することが期待できる
◆見た目が良くなる
◆将来の圧迫骨折のリスクを下げられる
◆睡眠の質が向上する - 坐骨神経痛症例
坐骨神経痛でよくあるお悩み
坐骨神経痛は筋肉や筋膜を緩めて改善しよう
坐骨神経痛は長時間の同一姿勢を強いられるデスクワークの方や、長距離トラックの運転手さん、
タクシードライバー、立ち仕事をしている方などに多くみられる症状です。
慢性的に腰痛を持っている方の発症リスクが高いのですが、お尻や太もも、ふくらはぎなど
腰から離れた場所に痛みやしびれが出るという特徴があります。
ここでは、坐骨神経痛の原因や改善方法について詳しくご紹介しています。坐骨神経痛の原因や症状の特徴について
坐骨神経は身体の中でもっとも長く、太い神経でもあります。
坐骨神経が何らかの原因によって圧迫されると、臀部から下肢にかけて痛みやしびれを生じることがあります。
その症状を坐骨神経痛と呼びますが、坐骨神経痛は病名というわけではありません。
では、なぜ臀部や下肢にしびれが生じるのでしょうか。
ここでは、坐骨神経痛の原因や症状の特徴について詳しくご紹介しています。坐骨神経痛について
はじめに、坐骨神経についてご紹介します。
◆末梢神経の一種
人間の身体には中枢神経と末梢神経がありますが、坐骨神経は末梢神経の一種です。
◆人体でもっとも長く太い神経
坐骨神経は全長およそ1mほどの、人体の中でもっとも長い神経です。
また、もっとも太い場所で手の親指ほどの太さがあります。
◆3つの神経によって構成されている
坐骨神経は、腰神経叢と仙骨神経叢が束となったいわゆる
坐骨神経と、総腓骨神経、および脛骨神経の3つによって構成されています。
私たちが足を上げ下げしたり、下肢の痛みを感じたりするのは、坐骨神経が正常に働いているからです。坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛の原因としては、病気と生活習慣の2つが挙げられています。
◆坐骨神経痛のリスクを高める病気
次のような病気がある場合、坐骨神経痛のリスクを高めると考えられています。
●椎間板ヘルニア
●腰部脊柱管狭窄症
●内科系疾患
●婦人科系疾患
◆坐骨神経痛のリスクを高める生活習慣
次のような日常の生活習慣によって、坐骨神経痛のリスクを増すと考えられています。
●長時間のデスクワーク
●運動不足
●過度な運動坐骨神経痛にともなう症状
坐骨神経痛は、実は病名というわけではなく、下肢に現れる症状を意味します。
では、坐骨神経痛にともなって、どのような症状が現れるのでしょうか。
◆お尻の痛み
坐骨神経痛の特徴的な症状としては、お尻の痛みが挙げられます。
坐骨神経はお尻にある梨状筋(りじょうきん)と上双子筋(じょうそうしきん)の間を通っているのですが、
長時間の同一姿勢などが原因となって梨状筋が硬くなると、坐骨神経が圧迫され、お尻の痛みが出やすくなります。
◆ふくらはぎの痛み
お尻から足先まで伸びている坐骨神経は、膝の裏で総腓骨神経と脛骨神経とに分かれます。
総腓骨神経が圧迫された場合ふくらはぎの外側に、脛骨神経が圧迫された場合、
ふくらはぎの後ろ側に痛みやしびれが出やすくなります。
◆歩行困難
坐骨神経の原因が馬尾型の腰椎椎間板ヘルニアであった場合、症状が悪化すると歩行が困難になったり、
排便・排尿障害がみられることもあります。坐骨神経痛の好発年齢や男女比
◆好発年齢
坐骨神経痛は20代から40代の方に多くみられます。
原因は明らかになっていませんが、重労働やストレスがその一因ではないかと考えられています。
◆男女比
坐骨神経痛は男性に比較的多くみられ、男女比は2:1から3:1とされています。坐骨神経痛がみられる場合の対処および予防法について
坐骨神経痛の原因や痛みの症状は人によってさまざまにあり、
自分にとってどのような対処法が適しているのかを確認することが重要です。
ここでは坐骨神経痛へのアプローチ法や、症状がみられる場合の対処法についてご紹介しています。坐骨神経痛がみられる場合の対処法
坐骨神経痛へのアプローチ方法としては、保存療法と手術療法の2つが挙げられます。
一般的には保存療法が優先されますが、日常生活に支障を来すような場合は手術療法がとられることもあります。
ここでは、日常生活の中で行える対処法についてご紹介しています。
◆体幹運動
体幹とは身体から四肢(両手と両足)を除いた部分を意味します。
体幹の筋力が衰えると、上半身を支えられなくなり、下半身への負担を増すこととなります。
そのため、体幹運動を行い、上半身をしっかりと支えることが重要です。
◆筋力トレーニング
腹筋や殿筋のトレーニングを行うことで、骨盤を起こし、腰や臀部にかかる負担を減らすことが期待できます。
◆生活習慣の見直し
睡眠不足や疲労が続いていると、身体の回復力が低下します。
そのため、生活習慣を見直すことも必要となります。
◆食生活の見直し
急激な体重増によって腰や臀部への負担を増している場合、食生活の見直しも必要です。坐骨神経痛の予防法
いったん坐骨神経痛を発症してしまうと、つらい痛みや不快なしびれに悩まされることとなります。
そのため、坐骨神経痛を発症しないよう、普段から予防することが重要です。
◆ストレッチの習慣をつける
坐骨神経を圧迫する元となる筋緊張を、ストレッチを行うことで解消することが期待できます。
お風呂上りなど、身体の温まっているときに行うことがおすすめです。
こちらでは、ストレッチを2つご紹介します。
●テニスボールストレッチ方法
坐骨神経痛を予防する簡単なストレッチが、テニスボールを使ったストレッチです。
仰向けに寝た状態でテニスボールをいわゆる「尻えくぼ」ができる場所に置き、
臀部の筋肉を気持ちよくストレッチングしましょう。
●股関節のストレッチ方法
股関節からは骨盤に向かって多くの筋肉が伸びており、股関節が硬くなることでそれらの筋肉が硬く緊張します。
股関節をストレッチするにはまず布団やヨガマットにあおむけで寝ます。
次に、右ひざを両手で抱え、左肩の方向へ引っ張り、骨盤周囲を気持ちよくストレッチします。
30秒たったら反対側も同様に行いましょう。
◆お風呂に浸かる
日常的にお風呂に浸かり、筋緊張を緩和せることもおすすめです。
◆適度に身体を動かす
運動不足によって筋力が低下すると、腰痛や坐骨神経痛のリスクを増します。
適度に身体を動かすことで、筋力の低下を予防しましょう。 - ぎっくり腰症例
ぎっくり腰でよくあるお悩み
ぎっくり腰を発症するのには理由があります
ぎっくり腰は肉体労働をされる方はもちろんのこと、デスクワークをされる方や、
育児中の女性、スポーツをされる方、長時間車を運転される方など、
幅広い層にみられる症状です。
症状としては、突然グキッという衝撃とともに激しい痛みが腰に現れます。
痛みの程度は人によってさまざまですが、
場合によっては布団から起き上がることも困難なほど、
痛みが激しくなることもあります。
ぎっくり腰の明確な原因は不明とされていますが、
日常生活での動作などが原因のひとつとなっていると考えられています。
ここではぎっくり腰の原因や対処法、予防法についてご紹介しています。ぎっくり腰は筋緊張や疲労の蓄積が原因となることも
ぎっくり腰というと、突然発症するイメージをお持ちの方も多いと思います。
ですが、不良姿勢や重い荷物を持つなどの日常生活の動作が腰を支える
靭帯(じんたい)や筋肉に、負担がかかってしまうことで疲労が蓄積し発症するとも言われています。
では、どのようなことがぎっくり腰を発症する原因になるのでしょうか。ぎっくり腰について
ぎっくり腰は急性腰痛症と呼ばれており、背中の筋肉や筋膜を損傷したり、
肉離れを起こしたり、関節を捻挫したりすることで激しい痛みが出るとされています。
ぎっくり腰は病気というわけではありませんが、
急性期に無理な動作を行うと腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症につながるリスクも考えられます。ぎっくり腰を発症するリスクがある姿勢や動作
ぎっくり腰の明確な原因は分かっていません。
ですが、次のような姿勢や動作を行うことでぎっくり腰を発症する場合があります。
◆長時間のデスクワークや運転など、普段から腰に負担がかる姿勢をしている
◆上半身を折り曲げて床から重いものを持ちあげる動作
◆長時間腰を曲げている状態から急に背筋を伸ばす動作ぎっくり腰を発症する原因
ぎっくり腰は、若い方や日常的に運動をしている方でも発生する場合があります。
では、なぜいつもと同じ動作をしているだけなのに、ぎっくり腰を発症してしまうのでしょうか。
◆筋疲労の蓄積
疲労によって筋肉が硬くなることで、ふとした動作で筋線維を断裂しやすくなります。
◆筋肉や筋膜の緊張
長時間の同一姿勢などで筋肉や筋膜が硬くなっていると、腰への負担が増すことに繋がります。
◆身体を回転させるスポーツ
ゴルフや野球など同じ方向にばかり身体を回転させていると、
筋肉のバランスが悪くなることや負担の偏りで筋肉が傷つきやすくなることが考えられます。
◆中腰姿勢の継続
草むしりやお風呂掃除など中腰の姿勢から急に起き上がると、硬くなった筋線維が断裂しやすくなります。ぎっくり腰にともなう症状
ぎっくり腰にともなう症状は、時間の経過とともに徐々に変化していきます。
◆急性期
ぎっくり腰を発症してからおよそ48時間ほど急性期が続きます。
痛みの強さには個人差がありますが、一般的に、急性期には激しい痛みがみられます。
痛み方としては、「肉離れを起こしたときのように、神経が切れるような痛みが出る」
「寝返りしたタイミングで痛みが出る」といったことが挙げられます。
また、患部の熱感、および動作時痛も特徴となっています。
◆回復期
ぎっくり腰を発症してから3日ほどすると回復期に入ります。
激しい痛みは治まってくるものの、患部をあまり動かさないようにしていることで、
別の場所に痛みが出ることもあります。発症後痛みが強くなる場合
ぎっくり腰を発症してから痛みが増す場合、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、脊椎すべり症、内臓疾患など
別の病気の可能性もあります。 その場合、医療機関を受診するようにしましょう。ぎっくり腰への対処法と再発防止法
ぎっくり腰は西洋で「魔女の一撃」と言われているように、激しい痛みと動作時痛をともないます。
急に発症してしまう症状ではありますが、
初期段階で適切な対応をとることでつらい症状を少しでも軽減することが期待できます。
また、痛みが引いてからストレッチやトレーニングを行うことで、ぎっくり腰の再発防止に繋がります。ぎっくり腰を起こした場合の対処法
ぎっくり腰を起こした場合の対処法は、ぎっくり腰を発症してからの時間経過によって異なります。
◆急性期
ぎっくり腰を発症してからおよそ48時間ほど、患部に炎症がみられ、ズキズキとした痛みにみまわれます。
この時期には次のような対処を行いましょう。
●一時的に冷やす
患部にアイシングをすることで、痛みを和らげることが期待できます。
●安静
この時期に無理な動作をすると症状が悪化するため、背中を丸めた姿勢で安静にすることが重要です。
●患部から離れた場所を緩める
患部に直接触れると傷ついた筋線維に触れることとなるため、
患部の上下(背中や太ももの裏)などを優しくマッサージすることもおすすめです。
●痛み止め
ぎっくり腰による痛みがあまりにもひどい場合は、鎮痛薬を飲むとよいでしょう。
●サポーターを利用する
骨盤ベルトやコルセットを使用し、患部を動揺させないことが重要です。
◆慢性期
ぎっくり腰の痛みが落ち着いたら、次のような対処を行いましょう。
●温める
入浴などで身体を温めることで、血流が改善し筋肉の緊張を和らげるため、症状の回復を早めることが期待できます。
●軽い歩行
急性期が過ぎたら、適度に身体を動かしましょう。
全身の筋肉の柔軟性を高まり、固まった筋肉を改善することが期待できます。
●ストレッチ
症状の回復を早めるため、動けるようになってからストレッチを行い、血行を促進することが重要です。日常で行えるぎっくり腰の再発予防法
ぎっくり腰の多くは日常の生活習慣の積み重ねによって起こります。
そのため、日常の生活習慣を見直すことが、ぎっくり腰の再発予防に繋がると考えられるのです。
◆腹筋の強化
体幹を支える腹筋の強化によって、筋肉のバランスが整い、
身体の安定性が高まるため、ぎっくり腰の再発リスクを下げることが可能です。
おすすめのトレーニングはプランクです。
あおむけの状態から上半身を起こすいわゆる腹筋運動は、かえって腰痛のリスクを高めるので避けましょう。
◆足腰の強化
上半身を安定させるため、足腰を強化することも重要です。
スクワットは身体全体をバランスよく鍛えることができ、基礎代謝を上げる効果も期待できます。
◆チューブトレーニング
ゴムチューブを使ってトレーニングすることで、腰に負荷を掛けずに身体を鍛えることが可能です。
◆姿勢の改善
ぎっくり腰を発症する方の多くに、姿勢不良がみられます。
特にデスクワークにともなう骨盤の後傾(後ろに傾くこと)はぎっくり腰の発症リスクを高めます。
普段から骨盤を立てるイメージで椅子に座りましょう。
ですが、上半身を反りかえる必要はありません。
上半身に無駄な力の入っていない状態が理想的な座り方です。日常生活における注意点
ぎっくり腰の再発を予防するため、日常的に次のようなことに気を付けましょう。
◆ぎっくり腰になった場合、動けるようになってからストレッチに取り組む
◆重いものを持つ際は膝を曲げて持つ
◆長時間の同一姿勢を強いられるときには、たまに休憩を挟んで伸びをする - 腰痛症例
腰痛でよくあるお悩み
腰痛は体幹の筋肉を鍛えることで改善が期待できます
腰の痛みの症状は、身体を使って仕事に取り組まれている方だけでなく、
デスクワークの方や、立ち仕事の方など非常に多くの方にみられます。
また、腰の痛みを訴える方は男性に多いと言われています。
それほど多くの方が悩まされている腰痛ですが、
実は、検査をしても原因が分からないことも少なくありません。
腰痛がひどくなると日常生活にも支障をきたすことがあるため、早めに改善することが重要です。
ここでは、腰痛の原因や改善方法について詳しくご紹介しています。腰痛の多くは日常の生活習慣に起因しています
日本の腰痛人口は2,800万人ともいわれており、
成人のおよそ4人に1人は何らかの形で腰痛に悩まされていることになります。
腰は「身体の要」という漢字で表されるように、何をするにしても腰痛があることで、
動きづらさやつらい思いをされることが考えられるでしょう。
腰痛がある場合、医療機関では骨や神経に異常がみられないかレントゲンやMRIで検査を行います。
ですが、検査によって原因が分かる腰痛はそれほど多くありません。
そういった腰痛が発症する原因として、生活習慣が大きく関係していると言われています。
こちらでは、「原因不明」とされる腰痛が、なぜ発症してしまうのかについて詳しくご紹介していきます。日常生活が原因となっている腰痛の主な原因
日常生活が原因となっている腰痛の主な原因としては、次のようなことが挙げられます。
◆不良姿勢
椅子にもたれかかるように座っていたり、逆に腰を反らすような姿勢で座っていたりすると、
腰周りの筋緊張を招くため、腰痛発症のリスクが増します。
◆スポーツ
運動中のケガによって、腰痛を発症することもあります。
◆運動不足
運動不足によって体重が増加すると、腰への負担が増すため、腰痛を発症しやすくなります。
◆ストレス
ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、身体の回復力が低下します。
その結果、腰痛のリスクも増すこととなります。
◆デスクワーク
長時間同じ姿勢で座っていると、お腹のインナーマッスル(体幹)が硬くなり、腰痛のリスクを増します。
◆育児
赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したり、おむつを替えたりする動作にともない、腰痛を発症するケースがあります。
◆重いものを持つ
床に置いた重い荷物を持ち上げるなどして、腰痛を発症することがよくあります。
◆筋力不足
筋力不足によって上半身を支えられなくなると、不良姿勢を招き、腰痛発症のリスクが増します。
また、上記のこととは別に、病気や疾患が原因となって起こる腰痛も考えられます。腰部の病気や疾患が原因の腰痛
はじめに、腰部の病気や疾患が原因となって起こる腰痛に関してご紹介します。
◆ぎっくり腰
ぎっくり腰は矯正腰痛症ともいわれており、はっきりとした原因はよく分かっていないとされていますが、
筋肉や靱帯の損傷などが原因となって起こると考えられています。
急な激しい痛みがぎっくり腰の特徴です。
◆腰椎椎間板ヘルニア
椎間板から飛び出したヘルニアによる神経圧迫で、腰痛や足のしびれといった症状が起こります。
◆腰椎椎間関節症
腰の骨によって構成される関節に捻挫が起こることで、腰に強い痛みが現れます。
◆腰部脊柱管狭窄症
背骨を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなることで、腰痛や足のしびれを生じます。
◆脊柱分離症/すべり症
椎間関節の基部が分離したり、椎体が前方へスライドしたりすることで、腰を反らしたときに痛みを生じることがあります。内臓系の病気が原因の腰痛
腰痛の中には、内臓系の病気が原因となっている場合があります。
◆尿路結石
尿の通り道に結石を生じると、疝痛(せんつう)という激しい痛みが起こります。
◆腎盂腎炎
細菌感染によって腎盂腎炎(じんうじんえん)を起こした場合、激しい腰痛がみられることもあります。
◆腹部大動脈瘤
腹部大動脈瘤がある場合、腰痛が出ることもあります。自分で行える腰痛対策に取り組もう
腰痛は日常生活の行動や姿勢などが原因となっていることが多くみられます。
そのため、日々の習慣を見直すことでつらい腰痛の改善・予防を目指すことができます。
こちらでは、日々自身で行える腰痛への対処・予防法を合わせてご紹介します。腰痛が起こった場合の対処法
腰痛が起こった場合の対処法は、腰痛の強さや発症してからの時間に応じて異なります。
そこで、症状に合った腰痛への対処法をみていきたいと思います。
◆急に腰を痛めた場合
急に腰を痛めた場合は、次のように対処しましょう。
●アイシング
ぎっくり腰など、何らかのきっかけで急に腰を痛めた際、痛みが激しい場合や腰に熱を持っている場合、
もしくは痛くて動くことができない場合、一時的にアイシングを行うことがおすすめです。
アイスパックなどで患部を冷やすことで、一時的に血液の流入量を減少させ、疼痛の緩和や炎症の拡大防止が期待できます。
●無理な動作を避ける
腰に強い痛みがある場合や、動かしていたいときには、無理な動作を避けるようにしましょう。
ですが、安静が必ずしも回復を早めるわけではありません。
そのため、動ける範囲であれば身体を動かすことも回復のためには必要です。
◆腰を痛めてから48時間経過したら温める
急に腰を痛めた場合であっても、症状を発症してから48時間が経過したら、温める方向に切り替えましょう。
冷やし続けていると、血行不良によって腰が栄養不足に陥り、かえって回復を遅らせてしまいます。
熱すぎない程度の湯船に少し長めに浸かるなど、身体の芯から温めると良いでしょう。
◆症状が安定してきたら体幹を鍛える
腰痛が落ち着いて運動が可能となったら、腰回りや身体全体を安定させるためにも体幹を鍛えましょう。
体幹を鍛えることで腰への負担を減らすことに繋がります。腰痛の予防法
いったん腰痛が出ると、生活の質が低下するだけでなく、回復するまでに時間がかかってしまいます。 そこで、腰痛の予防法をご紹介したいと思います。 ◆ストレッチを行う 腰痛の方の多くに、殿筋(お尻の筋肉)や太ももの筋肉、お腹の筋肉の緊張がみられます。 そのため、普段からストレッチを行い、筋肉を柔軟に保つことが重要です。 特にデスクワークの方の場合、腰の骨と股関節を結ぶ大腰筋(だいようきん)に緊張がみられます。 ストレッチはお風呂上りなど身体が温まった際に行うことがおすすめです。 痛みの症状が強い場合は無理に行わないようにしましょう。 ◆トレーニングを行う 下半身や体幹の筋肉を鍛えることで状態を安定させ、腰痛のリスクを下げることが期待できます。 チューブトレーニングなどを行うと、効率的に無理なく下半身や体幹の筋肉を鍛えることが可能です。 ◆湯船で身体を温める 整骨院・接骨院に腰痛を訴えて来られる方に伺ってみると、シャワーだけで入浴を済ませている方が少なくありません。 湯船で身体を温めることで、血行を促進し、身体の回復力を高めることが期待できます。 慢性的な腰痛にお悩みの方は、湯船で身体を温める習慣を身につけましょう。 ◆疲労をため込まない 疲れがたまると、腰痛だけでなくさまざまなトラブルに繋がることが考えられます。 早寝早起きを心がけ、睡眠の質を高めるよう意識しましょう。
- 寝違え
肩寝違えでよくあるお悩み
寝違えを起こすことには理由があります
寝違えは首に痛みが生じ、可動域が狭まるといった症状のことを言います。
ぎっくり腰と同じように、寝違えも突然起こる症状のようなイメージがありますが、
実は、寝違えを起こすことには要因があるのです。
症状自体は急に現れますが、寝違えを起こす方の多くにはさまざまな共通点があります。
では、どのような要因によって、寝違えのリスクを増すのでしょうか。
ここでは、寝違えの原因や改善方法について詳しくご紹介しています。寝違えの原因とそれにともなう症状について
寝違えを起こす方は、年代を問わず多くみられます。 寝違えという名前から、寝ているときの姿勢が原因となって寝違えを発症するようなイメージを
お持ちの方もいらっしゃると思いますが、本当の原因は別にあることが考えられるのです。
こちらでは、寝違えを引き起こす原因と症状について詳しくみていきたいと思います。寝違えの主な原因
寝違えは急性疼痛性頚部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)とも呼ばれています。
主に次のような原因によって発症リスクを増すと考えられています。
◆就寝時の体勢が良くないとき
ソファーや床で寝てしまった、寝ているときに枕から頭が落ちてしまったなど、
不自然な姿勢で寝ていると、寝違えの発症リスクを増します。
◆極端に身体(首と肩)が冷えている
布団や毛布をかけないまま寝る、薄着の状態で寝るなど、首や肩が冷えていると、寝違えを起こしやすくなります。
◆枕やマットレスが合っていない
寝返りが自由に打てない枕やマットレスを使っていると、筋緊張によって寝違えのリスクを高めます。
また、枕が高すぎたり低すぎることも要因の一つになります。
◆首や肩の筋疲労
デスクワークなどが原因となって、首や肩の筋肉が疲れて硬くなっていると、寝違え発症のリスクが増します。
◆歯ぎしりや食いしばり
寝ている間に歯を食いしばることで、首の筋緊張が起こり、寝違えのリスクを高めます。
◆姿勢不良
猫背などの姿勢不良で首や肩の筋肉が硬くなると、寝違えを起こしやすくなります。
◆ストレス
ストレスによって血行が悪くなると、寝違えを起こしやすくなります。寝違えにともなう主な症状
寝違えを起こした場合、主に次のような症状が多くみられます。
◆自発痛
寝違えにともなう筋線維の損傷が激しい場合、安静にしていてもズキズキと鋭い痛みに襲われます。
◆可動痛
寝違えを起こした場合の代表的な症状として挙げられることが可動痛です。
顔を上下左右に動かそうとすると、首や肩、肩甲骨周囲などに鋭い痛みがあらわれます。
◆吐き気
首の可動制限が長く続いた場合、吐き気を催すこともあります。
寝違えを起こすと強い可動痛が起こるため、顔を動かさないようにすることが一般的です。
すると、顔を動かさないことによって、肩甲骨周りや背中の筋肉が硬くなってきます。
脳から出た神経は背骨を通って身体の各部へと送られますが、
背中の筋緊張によって胃へと送られる神経が圧迫されることで、吐き気を催すリスクが増すと考えられるのです。
◆頭痛やしびれ
寝違えを起こす際には首や肩の強い筋緊張がみられますが、
それによって緊張型頭痛を発症したり、手がしびれたりすることもあります。寝違えを起こした場合の対処法と予防法
寝違えを起こすと、首や肩、肩甲骨周りなどの激しい自発痛や可動痛が現れます。
ですが、発症直後に正しく対処することによって、痛みの軽減や、早期回復が期待できます。
いったん寝違えを起こしてしまうと、2日から3日は強い痛みが続くこともあり、
家事や仕事に支障をきたすことも珍しくありません。 そのため、日常的に寝違えの予防に取り組むことが重要です。寝違えが起こった場合の対処法
寝違えが起こった場合は、次の対処がおすすめです。
◆安静にする
寝違えを起こすと、激しい痛みや可動痛がみられます。
そのため、まずは無理に動かさず、安静にすることが重要です。
◆一時的に冷やす
患部が熱をもって痛むような場合、一時的にアイシングを行うことで痛みの症状の緩和に繋がります。寝違えによる痛みが治まらない場合
寝違えによる痛みは2日から3日ほど続き、1週間程度で徐々に痛みが弱まっていくものです。
ですが、痛みが長く続くような場合、医療機関でみてもらうことが重要です。
寝違えにともなう痛みが治まらない場合、
頚椎椎間板ヘルニアや頸椎症、頚性神経根症候群ほか、首の病気を発症している可能性もあります。寝違えの予防法
多くの寝違えは日常の生活習慣による、筋緊張の蓄積が原因となって起こります。
寝違えの予防や、寝違えを繰り返さないためには、日ごろから次のようなことに注意する必要があります。
◆日常的にストレッチを行う
ストレッチを行うことで、寝違えの根本的な原因である首や肩の緊張を緩和することが期待できます。
深呼吸をしながら首をゆっくり左右に回す、首だけでなく肩のストレッチも取り入れるなど、
過度なものではなく簡単に毎日できるものを行うことが良いでしょう。 ◆運動を習慣づける
身体を動かす機会が減ってくると、姿勢を支えるための筋力が低下し、猫背などの姿勢不良を招きます。
猫背になると首や肩にかかる負担が増すため、寝違えのリスクも高まることとなります。
そのため、運動を習慣づけ、筋力の低下を防ぐことが大切です。
◆入浴などで身体を温めて緊張を和らげる
冷えは万病の元とも言われます。
入浴などで身体を温めて筋肉の緊張を和らげることで、血流の促進に繋がり筋肉の柔軟性が高まるため、
寝違えの予防に繋がります。
◆枕や寝具の見直し
自分の身体に合った枕を使用することで、寝ている間の筋緊張を和らげます。
◆深酒をしない
お酒を飲みすぎると不自然な姿勢で寝ることや、体内の水分が足りなくなり、水分不足に繋がります。
それによって筋肉が硬くなりやすくなり寝違えに繋がりかねないため、深酒は避けるようにしましょう。 - 肩こり症例
肩こりでよくあるお悩み
肩こりは生活習慣を見直して予防することが重要です
肩こりはデスクワークを長時間行う方や、出産後の女性などに多くみられる症状です。
肩こりは命にかかわるような症状ではないので、
放っておいてしまう方も多くいらっしゃることでしょう。
しかし、ひどくなると頭痛を起こしたり、吐き気や嘔吐に繋がることもあり、
生活の質を低下させてしまうことが考えられます。
ここでは、肩こりの原因や改善方法について詳しくご紹介しています。日本人にはなぜ肩こりが多いのでしょうか
日本人に肩こりが多い理由として骨格や筋肉量が関係しています。 欧米の方と比べ日本人は筋肉量が少なく、なで肩の方が多いことが要因の一つとして考えられます。
また、床に座る・お辞儀をする・首で相槌を打つなど日本特有の文化や仕草が関係しているとも考えられ、
そういった動作が肩こりを発症しやすくするとも言われています。
こちらでは、肩こりが起こりやすいと言われる日本人の特徴や、肩こりが起こる原因、
肩こりによって引き起こされるさまざまな症状についてご紹介しています。肩こりが起こりやすい日本人の特徴
なぜ日本人には肩こりが多いのでしょうか。
その理由としては、次のようなことが挙げられます。
◆骨盤が後傾しやすい
欧米の方と比べると、日本人は骨盤が後傾(後ろに傾くこと)しやすいとされます。
日本人はもともと生活の主体が稲作などの農作業であったため、背中を丸めた姿勢での作業が多く、
その結果遺伝的なものが関与し、骨盤が後ろに傾きやすいのではないかと考えられています。
骨盤が後ろに傾くと、バランスをとるために顔が前に倒れ、猫背気味になります。
その結果、肩こりのリスクが増すことが考えられます。
◆首が細長い
日本をはじめとする東南アジア諸国の方は、首が細長いという特徴がみられます。
細い首によって体重の10分の1もの重さがある頭を支えなければならないため、肩こりが発生しやすいと考えられます。肩こりの原因
肩こりの主な原因としては、次のようなことが挙げられます。
◆デスクワーク
長時間のデスクワークにより首や肩の筋肉が緊張し続けることで、肩こりのリスクを増します。
◆姿勢不良
椅子にもたれかかるように座っていると、猫背気味になるため肩こりが出やすくなります。
◆運動不足
運動不足によって筋力が低下することで血流不足に陥り、肩がこりやすくなります。
◆スマホの使い過ぎ
下を向いてスマホに触れていると顔が前に倒れるため、頭の重さを支えるために首や肩への負担が増します。
◆生活リズムや体型の急激な変化
赤ちゃんを抱っこしている母親や、妊娠中の方など、
生活リズムや体型の急激な変化によって、肩こりに繋がることが考えられます。肩こりにともなってみられる主な症状
◆頭痛
肩こりを訴えられる方の多くが、同時に頭痛も訴えられています。
頭痛の多くは原因不明とされますが、そのような頭痛の多くが筋肉の緊張による緊張型頭痛とされています。
首や肩の筋肉が硬くなると、脳へと送られる血液の量が減少し、後頭部や首に絞めつけられたような痛みを発するのです。
◆めまい
血液には酸素と栄養を供給する働きがあります。
そのため、肩こりや首こりによって脳へと送られる血液が減少すると、脳が酸欠状態になりめまいが起こる要因になります。
◆吐き気
筋緊張によって胃へと送られる神経が圧迫されると、吐き気が出ることもあります。
◆自律神経症状
首は自律神経のバランスに深く関与している場所として知られています。
そのため、首の筋肉が硬くなると、自律神経症状もみられやすくなります。四十肩・五十肩との違い
肩こりがひどいと、「もしかして四十肩?」と心配になることがあるかもしれません。
では、肩こりと四十肩・五十肩は何が違うのでしょうか。
◆肩の炎症
肩こりは主に「筋肉の疲労」で起こると言われていますが、
四十肩・五十肩は「炎症」によって痛みの症状が出るとされています。
◆安静時にも痛みがある
四十肩・五十肩を発症した場合、安静にしていても寝ていても激しい痛みにみまわれます。
◆肩が上がりづらい
四十肩・五十肩の場合、肩が上がりづらいという症状もみられます。
◆夜間痛がみられる
夜寝る際に痛みが出ることがあり、痛みで寝られないといった場合があります。日常的に自分で行える肩こりの対処法や予防法
肩こりの多くは日常の生活習慣の結果として現れると考えられます。
そのため肩こりはある日を境にして突然のように現れるものではありません。
では、実際に肩こりが気になり始めた場合、どのような対処が適切なのでしょうか。
また、肩こりを予防するためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。肩こりへの対処法
肩こりが現れている場合、まずは硬くなっている筋肉を緩めることが重要です。
そのため、次のような方法で肩周りの筋緊張を緩和することがおすすめです。
◆お風呂で身体を温める
あまりにも湯温が高いとかえって交感神経が優位になり、血管を収縮させることにつながりかねません。
およそ38度から40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、身体の芯から温まるように心がけましょう。 ◆無理のない範囲で運動する
肩こりが現れている場合、無理のない範囲で運動をすることもおすすめです。
ですが、肩周りがガチガチに固まっているときに、無理な運動をしてしまうと、
筋線維の断裂を招き、かえって痛みを増すことがあるため注意が必要です。 デスクワークや家事の合間などにゆっくり深呼吸をしながら肩関節や肩甲骨を大きく動かすことを習慣付けるだけでも、
肩こりの解消に繋がります。
◆ストレスの軽減
人間はストレス状態に陥ると、交感神経が優位に傾き、血液の循環が悪くなります。
そのため自分なりのストレス発散法を行い、ストレスを軽減するよう努めましょう。肩こりの予防方法
肩こりは姿勢不良や疲労などからくる肩の筋緊張によってもたらされます。
そのため、根本的な原因となる筋緊張を予防することが重要となります。
◆正しい姿勢を意識する
椅子に浅く腰をかけて座るなどしていると、姿勢が悪くなってしまうため、肩こりのリスクが増します。
頭にひもが付いていて、上から引っ張られるようなイメージで、
上半身をまっすぐにして立ったり座ったりするよう意識しましょう。
◆肩回りをよく動かす
肩周りを普段からよく動かしておくことで、肩こりの原因となる筋緊張を予防することが可能となります。
●簡単な方法
両手の指先で肩に触れ、肘で円を描くようにして大きく肩甲骨を動かすという方法が挙げられます。
前に10回、後ろに10回動かすことを3度繰り返しましょう。
◆ストレッチをする
肩こりを予防するためにはストレッチもおすすめです。
肩周りだけでなく、臀部(お尻)やハムストリングス(太ももの裏側にある筋肉の総称)
を十分にストレッチングすることで、肩こりの原因となる姿勢不良の防止も目指せます。 ◆良質な睡眠を確保する
睡眠中は細胞分裂が活発に起こり、損傷部位が修復されます。
そのため、良質の睡眠を確保することが、肩こりの予防につながります。
◆疲労をため込まない
日常生活や仕事の疲れがたまると、肩こりの元となる筋緊張のリスクも増します。
疲労の自覚がある時には、早めに寝るよう心がけましょう。 - 頭痛症例
頭痛でよくあるお悩み
3つの頭痛のタイプを知って対処しましょう
日本頭痛学会がおこなった疫学調査によると、
日本人のおよそ4人に1人が頭痛に悩まされているということです。
なかには「くも膜下出血」にともなう頭痛など、命にかかわる危険な頭痛もありますが、
多くは一次性頭痛といって命の危険はない頭痛とされています。
ですが、命の危険はないというものの、
人によって吐き気や嘔吐をともなうこともありますし、
痛みのあまり夜も寝られないといったケースもあります。
ここでは、頭痛の原因や改善方法について詳しくご紹介しています。あなたの頭痛はどのタイプでしょうか
頭痛には一次性頭痛と、二次性頭痛の2つがあります。
二次性頭痛はくも膜下出血など、何らかの病気にともなってみられる頭痛を意味します。
一次性頭痛は医療機関で検査をしても原因が明確でない頭痛のことで、
頭痛の多くは命の危険がない一次性頭痛とされます。
一次性頭痛はさらに、片頭痛と緊張型頭痛、群発頭痛の3タイプに分類することが可能です。片頭痛について
片頭痛は日本人の5%から10%にみられるとされています。
◆特徴
片頭痛の特徴は、片方(もしくは両方)のこめかみあたりに、拍動するような痛みが現れることです。
どちらかというと女性に多くみられる頭痛で、吐き気や嘔吐をともなうこともあります。
◆原因
片頭痛の原因について、はっきりしたことが分かっていないとされていますが、主に次の3つが考えられます。
●血管説
何らかの原因によって収縮していた血管が急に拡張し、拍動するような頭痛が現れるとされます。
●神経節
脳内における神経細胞の異常な働きによって、頭痛が現れると考えられています。
●三叉神経説
ストレスなどが原因となって、三叉神経が刺激されることで血管が拡張し、
神経原性炎症が引き起こされることによって、頭痛が現れるという説です。
そのため、気圧の変化(低気圧)も片頭痛の要因と考えられています。緊張型頭痛について
日本人の10%から20%に、緊張型頭痛がみられると言われています。
一次性頭痛の中でもっとも多いタイプの頭痛とされています。
◆特徴
緊張型頭痛の特徴は、片頭痛のように頭痛以外の症状があまりないということです。
また、頭痛自体もズキズキと激しく痛むというよりは、
首から後頭部にかけて真綿で締め付けられるようにじわじわと痛むことが特徴です。
どちらかというと女性に多くみられる頭痛ですが、片頭痛ほどの男女差はありません。
◆原因
緊張型頭痛の原因としては、次のようなことが挙げられています。
●ストレス
ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、血液の循環が阻害され、筋緊張が出やすくなります。
その結果、緊張型頭痛を発症するリスクが増します。
●姿勢の異常
デスクワークにともなう姿勢不良などが原因となって、首や肩の筋肉が緊張し、
緊張型頭痛を発症するケースがあります。
●頭頚部の筋肉の酷使
頭や首まわりの筋肉が酷使されることで、脳へと送られる血液量が減少し、
緊張型頭痛を発症することがあります。
緊張型頭痛は一般的に、首や肩のこりがひどい方や、長時間デスクワークを行われる方、
スマホをよく使う方などに多くみられます。群発頭痛について
群発頭痛は「自殺頭痛」とも言われるほど、強い痛みを伴うことで知られています。
◆特徴
群発頭痛の特徴は、激しい痛みがみられることです。
特に寝てからしばらくして痛みが出ることも多く、睡眠もままならなくなります。
また、特定の期間、毎日のように頭痛が現れることも特徴です。
◆原因
群発頭痛の原因も詳しいことは判明していないとされていますが、
次の4つのことが要因になるのではないかとされています。
●内頚動脈説
脳へと送られる血液の通り道である内頚動脈に炎症が起こることで、
群発頭痛を発症する可能性があります。
●三叉神経説
片頭痛と同様、三叉神経が刺激されることで頭痛が発症する場合もあります。
●視床下部説
ホルモンバランスの変化などが原因となり、脳の視床下部への血流が亢進することで、
群発頭痛のリスクを高めるという説です。
●ニューロン説
ニューロンネットワークという神経伝達物質の流れに異常が起こることで、
頭痛が現れるという考えです。
いずれの説も決定力に欠けますが、飲酒や喫煙など、頭部の血管が拡張することで頭痛のリスクを増すことから、
血液の循環異常が群発頭痛に関わっているのではないかと考えられます。慢性頭痛が起こった時の対処法や予防法
一次性頭痛には片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛といった種類がありますが、
それぞれ発症する原因が異なっているため症状が現れた場合の対処法も異なります。
誤った対処を行ってしまうと、かえって症状が悪化するリスクがありますので注意が必要です。
そこで、頭痛が起こった場合の正しい対処法や、頭痛を予防するための生活習慣などをご紹介します。片頭痛が起こった場合の対処法
ズキズキと痛む片頭痛が起こった場合、次のような対処を心がけましょう。
◆患部を冷やす
片頭痛は血液の流れが急激に良くなることで発症リスクを増します。
そのため、一時的に患部を冷やし血液の流入量を減らすとよいでしょう。
◆安静にする
片頭痛が起こっているときに、光や音の刺激があると、さらに頭痛が増すリスクを高めます。
そのため、片頭痛が起こったら暗い部屋で安静にしましょう。緊張型頭痛が起こった場合の対処法
首や肩の筋緊張によって起こる緊張型頭痛に対しては、筋肉を緩めることが効果的です。
◆デスクワークの際、1時間毎にストレッチを行う
緊張型頭痛は首や肩の筋緊張によって発症リスクを増すため、デスクワークをしている場合、
1時間毎にストレッチを行うことがおすすめです。
◆蒸しタオルで後頭部を温める
後頭部が締め付けられるように痛む場合、蒸しタオルで後頭部を温め、血行を促進するとよいでしょう。
◆温かいタオルやアイマスクを目元に当てる
目の疲れも緊張型頭痛のリスクを高めるため、温かいタオルやアイマスクを目元にあて、
血行を促進するよう意識しましょう。群発頭痛が起こった場合の対処法
群発頭痛の原因は明確にはなっておらず、頭痛薬では効果が得られないとも言われています。
そのため、頭痛が起こる周期や、痛みが出やすいきっかけを知ることで対策していくことが大切です。
◆頭痛が出る周期を把握する
群発頭痛には周期(群発期)があるとされています。
その周期に合わせて注射薬などで対策を行うと良いでしょう。
◆飲酒・喫煙を控える
飲酒や喫煙によって症状が誘発されると考えられています。
群発期の際にはこれらを控えることも良いでしょう。
◆医師に相談する
あまりにも痛みがひどい場合は、早急に医療機関にかかりましょう。頭痛の予防方法
◆ストレッチ
身体の筋緊張を緩和し、血行を促進することで頭痛の予防に繋がります。
◆首周りの体操
頭をずっと動かさないでいると、首や肩に筋緊張が生じます。
そのため、こまめに首周りの体操をおこない、筋緊張を防ぐことが重要です。
◆入浴で身体を温める
血液の流れをスムーズに保つためには、身体を温めることが一番です。
また、入浴によるリラックス効果で睡眠の質を高め、身体の回復力を高めることも期待できます。 - 腱板損傷症例
腱板とは…
腱板とは 回旋筋腱板とも言われ肩の周囲にある肩甲下筋 棘上筋 棘下筋 小円筋 の腱を言い
この腱は肩の関節を構成する上腕骨を、受け皿である関節窩に引きつけ安定性を保つ役割があり、
腕を上げだり回りしたりする際に必ず使うので非常に大事な組織です。原因
重い物を上に持ち上げた際や直接肩をぶつけた時に痛める事もあります、
また加齢により腱自体が弱くなりそこに繰り返しの外力が加わるとで痛めます。
また投球動作やオーバーアーム(バレーや水泳など)をするスポーツでも起こる怪我です。症状
肩の外側に痛みがあり夜寝ている時にも痛みが出ることが多いです(夜間痛)完全に断裂した際は肩の外側に凹みができます。
また五十肩と区別しにくいところですが自力で挙げると痛みがあるという点では似ていますが、
五十肩は支えがあっても痛みがあり、腱板損傷は関節自体の柔軟性が失われていないので
支えがあると痛みが軽減する場合もあります。
さらに腕を挙げている途中では痛みがあるが、挙げきる手前で痛みが軽減するという場合もみられます。
症状を放っておくと血液の循環が良くない所なので筋肉が縮み筋力低下がみられ治りが悪くなるので注意して下さい。 - 野球肘症例
野球肘とは…
野球などの投球動作などの動き(オーバーアーム)で過度に繰り返し使用することで肘に強い負荷がかかることで痛みが出てしまう怪 我です。
成長期である小学生は骨が完全に出来上がっておらず軟骨の部分が多い為とても脆弱です。
またフォームが不安定で”手投げ”とい言われる不良姿勢での運動を繰り返すと肘に負担が大きくかかり
怪我のリスクが高まるため小学生に多いと思われます。
野球肘の種類
肘の内側 「内側型野球肘」
肘の外側 「外側型野球型』
肘の後方 「後方型野球肘』
ここでは頻度の高い『内側型野球肘』についてお話致します。
まずどこが怪我して痛みがあるのかと言いますと
①内側側副靱帯の場合→ 靭帯
②前腕屈筋付着部の場合→筋肉
③内側上顆の場合→骨(軟骨)
③は骨の怪我になるので言わゆる骨折です。
この為処置が遅れると一生ボールを強く投げられなくなってしまう事があります。症状
繰り返しの動作で負担がかかり痛みが徐々に出始め炎症が起きます。
ただ全くボールを投げれる訳ではないので我慢して運動を続けてしまうと症状が悪化してしまいます。
また肘の内側を押すと痛み(圧痛)があり初期では熱感や腫れが見られます。
また慢性的になるとぼんやりとした腫れ方を呈することがあります。
成長期では骨が柔らかく軟骨部分が多いので靭帯が骨を剥がしてしまう事がありそれを剥離骨折と言います。
その場合手術しなければならないので症状がはっきりと区別しにくい為早期発見、早期治療が必要になります。 - 捻挫症例
そもそも捻挫とは…
関節にある靭帯やそこを通る腱などが生理的範囲を超えた外力(捻ったり伸ばされて)によって
痛めるをことを指します。なので骨のケガではありません。
特に捻挫で多いのは足首です。足の構造上、足首は内側に捻りやすく外くるぶし(外果)の下にある前距腓靭帯と言われる靭帯を損傷しやすいです。
ここの靭帯を捻挫すると押すと痛くて腫れが強く熱感もあり内出血が出ることもあります。
※また捻挫は骨折では無いとお話しましたが捻り方や発生機序によっては
靭帯が骨を剥がしてしまう事があります。これを列離骨折という骨折になります。治療
当院では物理療法(生体電流や超音波)等を使い治癒促進を促しテーピングや包帯なので固定を施します。
また固定がとれた後のリハビリでは硬くなった関節や弱くなった筋肉を怪我をする前の状態まで
回復するトレーニングや運動療法を取り入れていきます。 - ドケルバン病
ドケルバン病とは…
親指を外に広げると手首の辺りに二本の線が浮かび上がるのが分かると思いますが
これは短母指伸筋と長母指外転筋の腱でありこの二本の腱が腱鞘との間で生じた腱鞘炎をドケルバン病といいます。腱鞘とは…トンネル状の形を呈してその中を腱が通りスムーズに動くように固定されています。
腱とは…一般的に”スジ”なんて言われてるもので、筋肉は最後腱になり腱鞘の中を通り骨に付いて、
力を入れると筋肉が働きそれに伴い腱が動き、関節が曲げ伸ばしができるという仕組みです。症状
症状は親指側の手首を動かすと痛みがあり腫れがあり押すと痛みがあります。
また親指と手首を小指側に向けると痛みが強くなります。(フィンケルシュタインテスト)
日常生活で使い過ぎたりスポーツ障害でも痛めますが、例として最近ではスマートフォンの普及により、
親指を使う頻度というのが圧倒的に増えた事でそこに負荷がかかり過ぎて痛める方が多い怪我です。治療
治療は中周波や超音波といった物理療法を施し、筋腱の柔軟性をだす為、
手技療法といったマッサージを含めた治療を行います。
また安静にする事が大事ですが生活する上で親指は常に使用する場所だと思います。
テーピング処置をする事で負荷を軽くし痛みを抑え使用しながら炎症を抑える事ができます。 - 肩峰下インピンジメント症例
肩峰下インピンジメントとは…
※インピンジメントとは…衝突 挟まる という意味肩関節の構造
上腕骨に対して受け皿である関節窩が浅いので周囲の筋腱や靭帯といった組織が引きつけ安定性を保っています。
概要
肩を挙げた時に上腕骨と肩甲骨の肩峰と言われる部分の間に肩峰下滑液包と棘上筋の腱が挟まれる形となり
そこに繰り返し刺激が加わる事により痛みや炎症を起こすものを言います。
夜間痛があり肩より上で使用した時の運動痛があり肩を使うほど症状が悪化し、
引っかかり感や力が入らなくなり筋力の低下がみられるようになります。 ※肩峰下滑液包とは…クッションの役割を果たし摩擦を軽減する為の滑液を入れた袋原因
骨の変形や加齢による腱の変性や血行不良がありますが、
多くは投球動作やオーバーアーム動作を繰り返すスポーツ(バレーや水泳)などで使い過ぎにより、
腱板、肩周囲の筋の機能不全や姿勢不良などにより肩関節のバランスが崩れ適切な関節の動きができず
肩峰下滑液包や腱に負担がかかり痛みや炎症が起こるものとされています。
1つの例として肩甲骨の位置が外に開いていると、より肩峰下でのインピンジメントが起きやすい状態になるので
不良な姿勢(背中が丸くなってる)で生活し、重いもの持ち上げたり、腕を挙げたりと繰り返し刺激が加わると
痛める原因にもなるので日々の姿勢が大切です。自分でできる分かりやすいテスト法として
腕を横から徐々に上に上げていくと60°ぐらいから痛みが出始めて120°を過ぎてからは
痛みを感じにくくなるという兆候があります。
この時肩甲骨も回転して動いてるいので肩甲骨の周りの筋肉が正常に働かないと
肩をすくめるような代償性のあげ方になります。
鏡で見ながらやるとわかりやすいので、痛みのでてる肩と無い方の肩で比べてみて下さい。治療
超音波や中周波、EMSなどの物理療法や手技療法で
腱板、周囲の筋肉の機能改善、関節可動域訓練、姿勢不良(フォーム)改善などの治療をします。
テーピングでは痛みのある部分には制限したり痛みを抑えるテープをし、
それ以外の部分は筋の動きを補助するテープや、スムーズに肩の動きをだす機能的なテープなど
その方の生活スタイルに合わせたテーピングを施し、使用しながらでも
競技への復帰や日常生活での痛みを無くす治療を行っています。※腱板とは…回旋筋腱板(ローテーカタフ)と呼び、棘上筋 棘下筋 小円筋 肩甲下筋の腱であり
肩甲骨から始まり上腕骨を包むように付着していてる。 最初に記述したように肩関節は上腕骨に対して受け皿である関節窩が浅い為、
この腱板が関節窩に引きつける安定性の役割を担っているので重要な筋腱である。 - ばね指症例
ばね指とは…
腱鞘炎の一種
腱鞘とは…トンネル状の形を呈してその中を腱が通りスムーズに動くように固定されています。
腱とは…一般的に”スジ”なんて言われてるもので、筋肉は最後腱になり腱鞘の中を通り骨に付着し力を入れると
筋肉が働きそれに伴い腱が動き、関節が曲げ伸ばしができるという仕組みです。このばね指は、手のひらの指を曲げる腱とその腱鞘との間で起こる炎症で、使い過ぎが原因でなります。
症状は腫れや圧痛があり、親指や中指に多く比較的女性に多くみられます。
例えば、パソコンやスマートフォンの使用頻度が多い人は、指の曲げ伸ばしする数も増えると
腱が腱鞘の中を通る数も増えます。
すると使い過ぎる事により腱や腱鞘が炎症を起こし腫れや肥厚する事で腱の滑走がスムーズにいかなくなり摩擦が進み、
より腱や腱鞘に負荷がかかり通過障害が起こります。
また症状が進み、無理に曲げ伸ばししようとすると窮屈なトンネルを通ろうと腱がするので
弾発現象というものがおこります。治療
まず使用頻度を減らし安静にする事が大事ですが
当院では超音波なので炎症の起きてる部分にアプローチし
指を使用する事は生活する上で避けられないのでテーピングを施し、
サポートすることにより最低限の動きを補助してあげれる事で治りを良くしていきます。